睡眠時無呼吸症候群のお話

「眠ている時に、時々息が止まっていた。」と家族から指摘されて病院で検査したら「睡眠時無呼吸症候群」と診断された。そんな話題をニュースやテレビなどで見た事がある方も多いかと思います。
睡眠時無呼吸症候群が一般的に知られる病気になったきっかけは、2003年2月の「JR山陽新幹線居眠り運転事故」です。新幹線が駅に到着した際、規定の停車位置より約100mも手前で止まってしまい、車掌が運転席へ駆け着けた所、運転士は居眠りをしていました。その前日、運転士は8時間以上睡眠をとっていたのにもかかわらず、時速270kmで走行中に約8分間も眠っていたそうです。運転士は病院での検査の結果、睡眠時無呼吸症候群だと診断されました。
それ以来、多くの企業が自社の運転士に検査を受けさせていますが、その後も睡眠時無呼吸症候群が原因とされる事故は起きています。
調査では睡眠時無呼吸症候群の人が交通事故を起こす確率は、健康な人の約7倍と言われており、睡眠時無呼吸症候群が重症になるほど、交通事故を起こす危険性も高くなるとの事で、深刻な社会問題にもなっております。

また交通事故とは別に、睡眠時無呼吸症候群を治療せずにいると、脳や全身が低酸素状態に陥ることで心臓や血管にダメージを受け「治療抵抗性高血圧」「多血症」などの合併症を引き起こす場合もあります。これらの病気になることで、さらに脳卒中や脳梗塞、心臓発作につながり治療もまた困難になっていきます。

交通事故や体調の悪化は、起こってからでは取り返しがつかない事もあります。そうならない為にも、疑わしいならば、まず医療機関に相談しましょう。

当院では、睡眠時無呼吸症候群の疑いでご来院された患者様に、睡眠簡易検査を勧めております。自宅で眠る時に検査機械を着けて頂き、1時間あたりの無呼吸や低呼吸の数値を測定します。数値が20以上40未満ならば、入院による精密検査(PSG:ポリソムノグラフィー検査)が必要になる場合もあります。

睡眠時無呼吸症候群についてはコチラから

2022年04月04日